2020年度の研究実績概要 (科研・基盤研究(A))

科研・基盤研究(A)「現代日本における戦争観・平和観の実証的研究」第3年度(2020年度)は、下記のように研究を進めました。

  1. 計7回の定例研究会* を、オンラインおよび京都大学とオンラインのハイブリッド方式にて開催し、下記5, 6の調査の準備、および調査結果の確認をおこないました。
    * 2020年5月10日、6月14日、8月9日、10月18日、11月3日、12月20日、2021年3月22日
  2. 戦没者遺族と有志による戦友会「駆逐艦菊月会」とのミーティングを6月28日にオンラインで開催しました。「菊月会」からは橋本会長・堀江幹事・中西幹事補の3名、ミリタリー・カルチャー研究会からは河野・高橋由典・野上・吉田の4名が出席し、菊月会の設立経緯と現状、活動の方針、活動への思いと動機付け等についてお話をうかがい、ディスカッションをおこないました。
  3. 吉田純編、ミリタリー・カルチャー研究会『現代日本のミリタリー・カルチャー』(青弓社)を7月17日に刊行しました。本書は、2014~16年度の科研・基盤研究(B)「現代日本における軍事文化に関する社会学的基礎研究」の研究成果を一般向けに公開すると同時に、今回の科研の主眼である「自衛隊に関する意識調査」(下記)の先行研究となるものでもあります。
  4. 「平和・安全保障問題に関する世論調査データベース」を2020年10月に公開しました。このデータベースは、戦後から現在まで日本国内において行われた、平和・安全保障問題に関する世論調査のデータ400件強を収録おり、「自衛隊に関する意識調査」(下記)の重要な参考資料となるものでもあります。
  5. パイロット調査「自衛隊と安全保障問題に関する意識調査」を、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社に委託し、Webモニター調査方式で2020年11月に実施しました(回答数1176)。
  6. 本調査「自衛隊に関する意識調査」を、(株)日本リサーチセンターに委託し、層化ランダム抽出された契約モニターを対象とした郵送調査方式で2021年1~2月に実施しました(回答数1971)。

最終年度となる2021年度は、上記「自衛隊に関する意識調査」の結果を多角的に分析するとともに、概要を報告書としてまとめ公開する予定です。


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