「自衛隊退職者の著書データベース」のデータ(ID : 619~649、計31件)を追加しました。
今後も、順次、データを追加していく予定です。
7月 07 2025
「自衛隊退職者の著書データベース」のデータ追加
6月 01 2025
第76回関西社会学会大会での研究報告
第76回関西社会学会大会 (2025年5月31日、摂南大学寝屋川キャンパス) にて、研究代表者・吉田と研究協力者・津田が、下記の研究報告をおこないました。
- 津田壮章「かわぐちかいじ原作マンガにおける専守防衛と戦死――戦わない軍隊が戦うための儀式表象に着目して――」
- 吉田純「一般市民と自衛隊退職者の平和・安全保障問題に関する意識──Webモニター調査に基づく計量分析──」
6月 01 2025
2024年度の研究実績概要 (科研・基盤研究(B))
科研費「現代日本の戦争観・平和観とその歴史・文化的背景に関する社会学的研究」(基盤研究B、2022~24年度)第3年度(2024年度)は、下記のように研究を進めました。
- 研究代表者・研究分担者・研究協力者が参加する計9回の定例研究会を、京都市内の会議室とオンラインのハイブリッド方式にて開催し、下記の研究実施についての打ち合わせをおこないました。
- 2024年5月、第75回関西社会学会大会・開催校シンポジウム「戦争社会学の可能性と課題」おいて、研究代表者・吉田と研究協力者・津田が研究成果の報告をおこないました。
- 前年度に実施した自衛隊退職者意識調査データに基づいて分析を進め、その成果を2024年8月、『元自衛隊員は自衛隊をどうみているか――自衛隊退職者に対する意識調査・報告書』(青弓社)として公開しました。
- 2025年3月、上記データの分析に基づく論文「自衛隊と市民社会の関係に対する元自衛隊員の意識――自衛隊退職者調査に基づく計量分析――」を、京都大学の紀要『社会システム研究』第28号に発表しました。
- 2025年1月、自衛隊退職者調査に関連するデータとして、「自衛隊退職者の著書データベース」を作成・公開しました(初期データは研究協力者・津田壮章が作成しました)。
- 2025年2月、2023年の自衛隊退職者調査との比較のため、一般市民を対象とした自衛隊・安全保障問題に関する計量的意識調査をWebモニター方式で実施しました(回収数2064)。
- 2025年3月、現代日本の戦争観・平和観の歴史・文化的背景についての質的調査の一環として、福岡県の戦争博物館・資料館6館の実地調査を実施し、資料館運営者2名への聞き取り調査をおこないました。
1月 24 2025
「自衛隊退職者の著書データベース」公開
2025年1月23日、本サイト内にて、「自衛隊退職者の著書データベース」を公開しました。
本データベースは、日本国内において出版された自衛隊退職者の書籍データ600件強を収録しています(2024年5月時点)。自衛隊退職者が著者の作品を対象としており、論文集、雑誌記事、翻訳書等は収集していません。一部、現職自衛隊員の単著や共著も含みます。
初期データは、ミリタリー・カルチャー研究会のメンバーである京都大学大学院人間・環境学研究科教務補佐員・津田壮章が作成しました。今後も適宜、データの追加修正をおこなってゆく予定です。
8月 17 2024
『元自衛隊員は自衛隊をどうみているか――自衛隊退職者に対する意識調査・報告書』刊行
2023年6月に自衛隊退職者を対象として実施した「安全保障・防衛問題に関する意識調査」報告書が、8月26日、青弓社より『元自衛隊員は自衛隊をどうみているか――自衛隊退職者に対する意識調査・報告書』として刊行されました。
上記リンク先の「試し読み」で、目次と「はじめに」をお読みいただくことができます。
前著『日本社会は自衛隊をどうみているか』と両輪をなす調査報告書であり、今後の軍事・安全保障問題に関する討議のための基礎データとして、ぜひ多くのかたにご参照いただければ幸いです。
8月 17 2024
2023年度の研究実績概要 (科研・基盤研究(B))
科研費「現代日本の戦争観・平和観とその歴史・文化的背景に関する社会学的研究」(基盤研究B、2022~24年度)第2年度(2023年度)は、下記のように研究を進めました。
- 研究代表者・研究分担者・研究協力者が参加する計10回の定例研究会を、京都大学とオンラインのハイブリッド方式にて開催し、下記の自衛隊退職者調査の準備、および実施後のデータ分析と報告書の作成を進めました。
- 2023年6月、(株)マクロミルに委託し、自衛隊退職者(同社のWeb調査モニター2060人)を対象とする「安全保障・防衛問題に関する意識調査」を実施しました。自衛隊退職者は、かつては軍事専門職として防衛の任に当たり、かつ現在は一般市民として地域社会の中で生活しているという両面性をもつため、その戦争観・平和観を分析することにより、現代日本の戦争観・平和観に関するより客観的な知見を得ることを目的としました。調査項目は、安保関連3文書、日本の安全保障環境、防衛政策、防衛体制、「日本有事」の可能性、および自衛隊の組織等についての考えを問う設問を中心としました。
6月 21 2023
2022年度の研究成果に関するメディア報道等
2022年度の研究成果に関するメディア報道および一般雑誌等の記事について、下記のとおり情報をまとめてお知らせします。なお、学術雑誌での研究成果公開については、「これまでの研究」のページをご覧ください。
今後も、このように積極的に研究成果について情報発信していきたいと考えています。
【新聞記事】
- 吉田純「軍事含む議論の場、未成熟」、朝日新聞「(耕論)自衛隊、見える姿は」、2022年9月15日付
- 野上元「リスクとコスト、重い困惑」、朝日新聞「(耕論)「新しい戦前」の静けさ」、2023年2月18日付
- 吉田純「軍事だけではない安保の理解を」、毎日新聞「論点:戦争と平和 「富国」と「強兵」」、2023年3月17日付
【一般雑誌等記事】
- 吉田純「意識調査からみた日本人の自衛隊像 「関心派」と「無関心派」の間で深まる分断」、『中央公論』2022年11月号、 84-90頁、2022年
上記記事の英訳が、外務省の海外発信サイト Discuss Japan — Japan Foreign Policy Forum の下記記事として公開されました。
- Jun Yoshida, 2023, “The realities of national defense: The Japanese public’s impression of the Self-Defense Forces according to an awareness survey – Deepening divide between the “interested” and the “indifferent” “, Discuss Japan, Japan Foreign Policy Forum, Vol. 75, January 26, 2023
6月 20 2023
2022年度の研究実績概要 (科研・基盤研究(B))
新規に採択された科研費「現代日本の戦争観・平和観とその歴史・文化的背景に関する社会学的研究」(基盤研究B、2022~24年度)の研究計画に着手しました。この新規科研では、基盤研究(A)「現代日本における戦争観・平和観の実証的研究」(2018~22年度)の研究成果を更に継承発展させ、現代日本の戦争観・平和観およびその歴史・文化的背景の構造的布置状況を解明し、今後の日本の平和・安全保障問題をめぐる討議に貢献しうる新たな学術的知見を創出することを目標としています。
初年度(2022年度)は、下記のように研究を進めました。
- 研究代表者・研究分担者・研究協力者が参加する計10回の定例研究会を、京都大学とオンラインのハイブリッド方式にて開催し、そこでの文献レビューにより、現代日本の戦争観・平和観や安全保障環境・安全保障政策に関連する、社会学・政治学・歴史学等の領域における最新の関連研究の知見を集約しました。
- 当初・本科研申請時には、第2年度(2023年度)に実施する、戦争観・平和観に関する意識調査の対象者として日本で生活する外国人を予定していましたが、2022年2月に開始されたロシアのウクライナ侵攻をはじめとする安全保障環境の激変や、日本の安全保障政策の大きな転換(安保関連3文書の改定など)を考慮し、定例研究会での慎重な検討の結果、対象者を自衛隊退職者に変更することになりました。自衛隊退職者は、かつては軍事専門職として防衛の任に当たり、かつ現在は一般市民として地域社会の中で生活しているという両面性をもつため、その戦争観・平和観を分析することにより、軍事専門職と一般市民との意識の乖離を架橋し、現代日本の戦争観・平和観に関するより客観的な知見が得られると予想されました。
- 上記2を前提として、第2年度(2023年度)に実施する意識調査の質問項目の詳細な再検討をおこない、調査票の素案を設計しました。調査票設計にあたっては、対象者が上述のような両面性をもつ人びとであることを念頭に置きながら、その戦争観・平和観やミリタリー・カルチャーの構造的布置状況の全体像を探索的に解明することに主眼を置きました。調査項目としては、安保関連3文書、安全保障環境、防衛政策、防衛体制、「日本有事」の可能性、および自衛隊の組織等についての考えを問う設問を中心としました。
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