2018年度の研究実績概要 (科研・基盤研究(A))

このたび、本研究会の研究課題が、日本学術振興会・科学研究費・基盤研究(A)「現代日本における戦争観・平和観の実証的研究」(2018~2021年度、研究代表者:吉田純・京都大学教授) として採択されました。

第1年度(2018年度)には、第3年度(2020年度)に実施する戦争観・平和観に関する全国規模調査の準備を、下記のように進めました。

  1. 計8回の定例研究会* を京都大学にて開催し、当研究会が2015・2016年に実施した軍事・安全保障問題への関心が高い層を対象とした意識調査の結果に基づき、その研究成果公開のための出版計画** の準備を兼ねて、調査項目の詳細な検討を進めました。
    * 2018年4月22日、5月20日、6月10日、9月17日、11月18日、12月23日、2019年2月2日、3月16日
    ** 吉田純編、ミリタリー・カルチャー研究会『現代日本のミリタリー・カルチャー』、青弓社、2019年刊行予定
  2. 2018年7月15日、(公財)政治経済研究所にて、ゲストスピーカーとして赤澤史朗・立命館大学名誉教授および北河賢三・早稲田大学教授を招いて、戦争責任論に関する研究会を開催し、赤澤名誉教授の近年の研究業績に関する質疑応答・討論をおこない、当該問題領域に関する知見を深めました。
  3. 2018年8月24日~26日、北海道の陸上自衛隊東千歳駐屯地(第7師団)戦車博物館、旭川駐屯地(第2師団)北鎮記念館、および札幌・真駒内駐屯地(第11旅団)史料館にて現地調査を実施し、自衛隊の広報活動担当者からの聞き取りや、展示内容等についての情報収集をおこないました。
  4. 2018年10月7日、愛知県西尾市・三ヶ根観音の戦没者慰霊園にて、約80基の慰霊碑の現地調査を実施し、戦没者慰霊の現状についての知見を深めました。
  5. 上記の (当研究会の研究を含む)先行研究の検討、研究会や現地調査で得られた知見、および既存の政府や報道機関による世論調査の結果等を総合的に精査し、今後の研究計画のための基礎となる知見を集約しました。

 

東千歳駐屯地(第7師団)戦車博物館にて

 

愛知県・三ヶ根観音戦没者慰霊園にて


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